戦争被害は「受忍」できない!正当な国家補償を 三ノ輪deトーク
2007年から毎年10月に「浅草ウォーク」を開催してきた東友会、東京大空襲被害者遺族会と「和・ピースリング」は、2008年の「浅草ウォーク」のプレ集会を7月5日に台東区三ノ輪で開きました。「東京空襲と原爆被爆の体験をしっかり聞いて、戦争被害への国家補償問題をじっくり学びたい」と、青年たちがつけた集会の名称は、「東京大空襲、広島・長崎の火を囲んで、体験を語り合い、つながりを知り、未来へもつないでいくことをめざす三ノ輪deトーク」。集会には、被爆者、空襲被害者と市民40人が参加しました。
開会は、広島・長崎の原爆の火と、東京大空襲の火が並んで灯されている建物「下町人間庶民文化会館」です。ここで、それぞれの火の由来の説明を聞いたあと会場を近くの町内会会館に移して、「トーク」が開かれました。「トーク」では東京空襲被害の体験を内田道子さんが、長崎の被爆体験を米田チヨノさんが証言。
「戦争被害者に差別なき補償を」と要求して、浅草寺を一周する「浅草ウォーク」を共催してきた3団体の運動がスライドで上映されたあと、戦争被害者が国家補償を求める法律的根拠について、原爆症認定集団訴訟の全国弁護団副団長でもある安原幸彦弁護士から話を聞きました。
「こういう話が聞きたかった」「国家補償の意味が理解できた」「運動に確信がもてた」と、戦争体験の証言と安原弁護士の講演は大好評。戦争の傷跡は63年経っても残っており、戦争被害を「受忍(がまん)」することは絶対にできない、正当な国家補償を求めようと確認し合いました。

