被爆者相談所および法人事務所
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お花見平和のつどい 第五福竜丸エンジン保存運動の思い出語り合う

 東京・夢の島の第五福竜丸展示館に併置されているエンジンを囲んで市民8団体が毎年開催している「お花見平和のつどい」は、2007年は4月7日に開かれ、快晴と穏やかな陽気に恵まれて120人が参加しました。
 2007年は第五福竜丸が建造されて60周年、エンジンを和歌山から東京へ移送して9年目にあたるため、主催団体のはじめの報告の共通テーマは、「みんなが力を合わせたエンジン移送 ワンポイントトーク」。
 東京都生協連が、わかやま生協からエンジンの移送を依頼されてパニック状態で対応したこと、市民31団体と協議して、まずエンジンの歴史を知るためにビデオ「廃船」を見ることから始まり、和歌山から東京まで600キロの道程を、日通が好意で大型牽引トラックで30日かけて無料で搬送し、わずか10カ月間で東京都の英断をえて夢の島に設置できた経過と関係者の努力が、各団体によって思い出深く語られました。
 このなかで、東京都地域婦人団体連盟の代表だった故・田中里子さんの人脈と説得力と実行力の大きさが語られ、故人を偲びました。
 桜の花をめでながら昼食をとって、特別報告「第五船体とエンジンの今」を聞き、「今、平和のために知らなければならないこと」のテーマで、「原爆症集団訴訟・東京地裁判決について」と、「東京大空襲集団訴訟」の報告を聞きました。
 エンディングは、東都生協の松村潤子さんのギターに合わせた全員合唱で閉会しました。

「お花見平和のつどい」と書かれた横幕が、あずまやのような建物のひさしの下にかけられており、その下に並べられた椅子に、報告をする団体代表が座っている。他の参加者は芝生に敷かれたシートや設置されているベンチに座っている。
お花見平和のつどいで市民団体と交流を深める
黙とうする参加者。立っている人も座っている人もいる。
故・田中里子さんを偲んで黙祷
糸を通してつないだ折り鶴を何本か持つ人と、その隣でマイクを持って話をする人。
折り鶴を掲げ平和への思いを語る