原爆症認定集団訴訟 審理と運動の経過 2010年
勝訴が相次ぐ中、原爆症認定の「新しい審査の方針」の問題点も明らかに
1月に2009年の「確認書」に基づく厚労大臣と被団協・原告団・弁護団との定期協議が初開催。一方、厚労省は自ら決めた原爆症認定の「新しい審査の方針」で「積極認定」の範囲になっている病気を却下するなど、矛盾が吹き出しました。年末には厚労省の「原爆症認定制度の在り方に関する検討会」の第1回会合が開かれましたが、「検討会」が置かれた理由さえ説明されていない委員もいたうえ、座長は厚労省の事務局主導で進行しようとしました。
- 1月14日 「原爆症認定制度の改善は法改正で」厚労省が第1回「定期協議」で
- 1月 原爆症認定問題特集 「新しい審査の方針」以降の実情
- 2月19日 原爆症認定集団訴訟 東京第1次訴訟 最高裁で棄却
- 2月27日 原爆症認定集団訴訟 敗訴原告救済の「基金法」法人を設立
- 3月11日 原爆症認定集団訴訟 愛知訴訟 名古屋高裁で判決
- 3月29日 原爆症認定集団訴訟 高松地裁で勝訴
- 3月30日 原爆症認定集団訴訟 東京第2次訴訟が勝訴
- 5月25日 原爆症認定集団訴訟 千葉第2次訴訟 千葉地裁で判決
- 6月16日 原爆症認定集団訴訟 岡山地裁の不当判決に原告が控訴
- 7月13日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が被爆体験を陳述
- 7月20日 原爆症認定集団訴訟 長崎第2陣訴訟 長崎地裁で判決
- 8月30日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が切々と証言
- 9月21日 原爆症認定審査の処分動向公表 基準緩和も依然厳しい審査結果
- 10月5日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が被爆後の実情を証言
- 11月 「積極認定」のガンも却下 「新しい審査の方針」の新たな矛盾点
- 11月16日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟原告本人尋問
- 12月 原爆症認定審査 厚労省自らが決めた「積極認定」の範囲で却下
- 12月6日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が裁判官に毅然と要請
- 12月9日 厚労省「原爆症認定制度の在り方に関する検討会」第1回会合
- 12月20日 原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 病気は原爆抜きに考えられない
- 12月22日 原爆症認定集団訴訟 北海道第2次訴訟が勝訴