原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 原告が被爆後の実情を証言
東京の原爆症認定第3次訴訟の第2回本人尋問が2010年10月5日、東京地裁522号法廷でおこなわれ、42人が傍聴しました。今回の尋問は、長崎被爆の小林サツキさん(被爆時年齢13歳)、広島被爆の畑谷由江さん(同7歳)と濱本和子さん(同17歳)の3人でした。
小林さんは、34歳から歯がぐらつき、自分の歯は5本しか残っていないこと、白内障や脊柱管狭窄症、糖尿病、脳梗塞になり、手がしびれ、ぞうきんが絞れない状況だなどと証言しました。
畑谷さんは、一緒に被爆した親友が生きながら焼き殺されたこと、20歳で肺化膿症、心臓肥大、37歳で初妊娠したが流産、50歳代で肝機能障害、高脂血症、脳梗塞後遺症、狭心症となりニトロを服用していることなど、病気が続いていて、安らかな生活が欲しいと証言しました。
濱本さんは、学徒動員で兵器工場で被爆し、8月9日に広島に入ってから負傷者の救援活動を続け、未熟児で生まれた長女は肺ガンで47歳で死亡したこと、5年前に多発性脳梗塞といわれたことなどを証言しました。
次回は11月16日午後1時半から522法廷です。