原爆症認定集団訴訟 東京第2次訴訟原告の紹介
- 池田智
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- 申請病名:心筋梗塞
- 男性、当時14歳
- 被爆時の状況:長崎市大橋町 三菱兵器大橋工場、直爆1.4キロ、遮蔽有・屋内。天井よりの落下物で頭に5センチくらいのケガ、両足に火傷。
- 急性症状など:脱毛、外傷や火傷の化膿。
- 西東京U男
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- 申請病名:前立腺ガン
- 男性、当時5歳
- 被爆時の状況:広島市舟入幸町、直爆1.5キロ、遮蔽有・屋内。自宅2階にいて家の下敷き。避難途中に黒い雨を受ける。直後に、原爆ドーム周辺で父を捜索。
- 急性症状など:幼少にて不明。
- 小佐々辰男
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- 申請病名:S状結腸ガン
- 男性、当時17歳
- 被爆時の状況:長崎入市8月14日から15日および8月22日から、爆心地から1キロの自宅周辺で捜索。22日からは遺体の埋葬と自宅付近の整理。
- 急性症状など:8月24日頃から下痢2週間。8月末から傷の血が止まらず化膿10月まで。9月半ばから頭髪が半分程度脱毛、背中に紫斑1年位つづく。
- 小西悟
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- 申請病名:前立腺ガン
- 男性、当時16歳
- 被爆時の状況:広島市江波町 三菱造船所、直爆4.5キロ、遮蔽有・室内。
- 篠原平太郎
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- 申請病名:有棘細胞ガン(皮膚ガン)
- 男性、当時28歳
- 被爆時の状況:広島市皆実町1丁目 暁16710部隊内、直爆2.0キロ、講堂の下敷き、4時頃まで意識不明。当日仁保小学校に避難。救援に従事。
- 急性症状など:当日から15日まで吐気。2日目から2週間手足に紫斑、下痢、8月から9月末まで。脱毛8月末からすべて抜ける。倦怠感9月から翌年5月まで。
- 手塚幸枝
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- 申請病名:卵巣ガン
- 女性、当時22歳
- 被爆時の状況:広島皆実町被服廠中庭、直爆2.0キロ、遮蔽無・屋外。ガラス負傷。20日まで被服廠にとどまる。
- 急性症状など:血性下痢、嘔吐、微熱、歯齦出血9月まで。微熱、倦怠感10月まで。外傷の化膿年末まで。年末まで生理も止まる。
- 豊原君子
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- 申請病名:小腸間膜間質性腫瘍
- 女性、当時24歳
- 被爆時の状況:広島平塚町、直爆1.6キロ、遮蔽有・屋内。胸部骨折。8月10日まで1.6キロ地点で野宿。
- 急性症状など:紫斑が45年暮れまで。脱毛、下痢。
- 野下善七
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- 申請病名:前立腺ガン
- 男性、当時9歳
- 被爆時の状況:長崎市稲佐町、直爆2.0キロ、遮蔽有・屋外。外傷はないが激しい頭痛におそわれる。
- 急性症状など:倦怠感。
- 松永新平
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- 申請病名:大腸ガン
- 男性、当時17歳
- 被爆時の状況:長崎市川上町、直爆4.1キロ、遮蔽有・屋外。爆風で耳を痛め一時的に耳が聞こえず。慢性中耳炎になり現在も通院中。
- 急性症状など:脱毛、嘔吐、歯茎からの出血、倦怠感。
- 水谷千鶴子
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- 申請病名:膀胱ガン
- 女性、当時17歳
- 被爆時の状況:長崎市伊良林、直爆2.7キロ、遮蔽無・屋外。伊良林小学校の校庭にあった奉安殿で救援作業。
- 急性症状など:歯茎からの出血。
- 青木由美子
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- 申請病名:狭心症
- 女性、当時13歳
- 被爆時の状況:広島市鶴見町、直爆1.5キロ、遮蔽無・屋外。顔、額に裂傷。左半身に火傷。重傷のため4日後まで被爆地点付近で動けず。
- 急性症状など:帰宅後、意識不明に。吐き気、歯茎からの出血、外傷・火傷が化膿し、蛆がわく。治癒に1年位かかる。
- 豊島A子
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- 申請病名:膵臓ガン
- 女性、当時25歳
- 被爆時の状況:長崎市飽ノ浦、直爆3.5キロ、遮蔽有・屋内。負傷なし。黒い雨を数時間受ける。
- 急性症状など:特になし。
- 井上惣左衛門
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- 申請病名:心筋梗塞
- 男性、当時20歳
- 被爆時の状況:広島入市8月8日、海田市駅(下車)、広島駅、松原町、荒神橋、御幸橋、千田町、大手町、紙屋町、相生橋、十日市、天満橋、福島町、己斐駅(乗車)。
- 急性症状など:倦怠感。
- 奥田豊治
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- 申請病名:バセドウ病
- 男性、当時15歳
- 被爆時の状況:広島市入市8月9日から10日、広島駅から路面電車の道筋を歩き、基町の中国単管区司令部の臨時受付へ。
- 急性症状など:覚えていない。
- 杉並K子
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- 申請病名:食道ガン
- 女性、当時8歳
- 被爆時の状況:長崎市戸町、直爆5.4キロ、遮蔽無・屋外。けが、火傷なし。8月10日か8月11日に戸町、浜ノ町、本河内、蛍茶屋、日見を抜け島原へ疎開。
- 急性症状など:覚えている症状はなし。
- 賀淵一登
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- 申請病名:前立腺ガン
- 男性、当時18歳
- 被爆時の状況:広島市三滝町、直爆2.5キロ、遮蔽有・屋内。火傷、ケガなど特になし、三滝駅裏の小高い山に逃げた後黒い雨を浴びる。
- 急性症状など:貧血。
- 黒川博之
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- 申請病名:大腸ガン
- 男性、当時胎内歳
- 被爆時の状況:広島市京橋町、直爆1.4キロ、遮蔽有・屋内。胎内被爆。黒い雨受ける。その後も中心地に入市。
- 急性症状など:不明。
- 諏山忠徳 (故人)
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- 申請病名:前立腺ガン・骨転移
- 男性、当時33歳
- 被爆時の状況:広島市基町陸軍幼年学校校舎内、直爆0.8キロ、遮蔽有・屋内。額に外傷。爆風のため聴力に異常。
- 急性症状など:直後から血性下痢、高熱、傷の化膿、歯茎・鼻出血。9月ごろから脱毛著明。
- 高橋恭子
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- 申請病名:多発性脳梗塞
- 女性、当時20歳
- 被爆時の状況:長崎市平戸小屋町、直爆2.5キロ、遮蔽有・屋内。ガラス片で背中に負傷。10日から16日浦上、三菱兵器製作所など爆心地付近で救援。
- 急性症状など:脱毛、紫斑、血性下痢、下痢、嘔吐、歯茎からの出血、白血球・血小板減少。
- 高比良洋一
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- 申請病名:胃ガン
- 男性、当時9歳
- 被爆時の状況:長崎市西坂町、直爆2.1キロ、遮蔽有・屋外。26聖人像の下にあった大防空壕の入口で被爆。ケガ、火傷は特になし。
- 急性症状など:脱毛、倦怠感。
- 永田眞喜子
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- 申請病名:甲状腺機能亢進症
- 女性、当時27歳
- 被爆時の状況:広島市三篠本町、直爆2.0キロ、遮蔽有・屋内。ガラスの破片で負傷。避難途中で、煤を含んだ通り雨のような黒い雨大量に受ける。翌7日、八丁堀付近まで入市。8日から4日間、捜索のため市内各地を歩く。
- 急性症状など:傷の化膿数カ月。脱毛、下痢、歯茎からの出血。歯が抜けた。
- 楢木実
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- 申請病名:脳梗塞
- 男性、当時18歳
- 被爆時の状況:広島市入市8月6日から20日、被災者の救援活動および道路等の整備。
- 急性症状など:下血、発熱、嘔吐、吐血、倦怠感。
- 野淵嘉久
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- 申請病名:前立腺ガン
- 男性、当時22歳
- 被爆時の状況:広島市入市8月7日から8日、旭橋、住吉橋、上尾町、西練兵場、泉庭、自宅跡。
- 急性症状など:吐き気。
- 本間孝公
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- 申請病名:粘膜悪性腫瘍・リンパ節転移
- 女性、当時14歳
- 被爆時の状況:広島市三條本町、直爆1.7キロ、遮蔽無・屋外。耳がおかしくなる。火の海の中を逃げ、黒い雨を全身に浴びた。8月7日から10日家族を捜しに鷹匠聴、相生橋、本川小学校等を歩く。
- 急性症状など:吐き気、倦怠感、生理の停止。
- 山内力
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- 申請病名:心筋梗塞・狭心症
- 男性、当時17歳
- 被爆時の状況:広島市千田町広島工業専門学校の木造2階建て校舎と校舎の間、直爆2.0キロ、遮蔽有・屋外。左目の下にかすり傷程度。
- 急性症状など:下痢、倦怠感。他にもいろいろあったと思うが忘れた。
- 吉濱幸子
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- 申請病名:甲状腺機能亢進症
- 女性、当時14歳
- 被爆時の状況:広島市天満町、直爆1.2キロ、遮蔽有・屋外。頭、顔、手足に負傷。
- 急性症状など:下痢、下血、発熱、嘔吐、倦怠感。強度の視力低下。露出部分の外傷が化膿し全治まで1年かかる。生理が止まる。
- 六田定明
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- 申請病名:甲状腺機能亢進症
- 男性、当時2歳
- 被爆時の状況:長崎市銭座町 銭座国民学校、直爆1.5キロ、遮蔽有・室内。鉄筋の校舎のため無傷。壊滅状態の船蔵町の自宅に戻り、寺町に避難。翌日、爆心地を通過して時津村に避難。
- 急性症状など:幼少のため不明。
- 渡部昭彦
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- 申請病名:食道ガン
- 男性、当時15歳
- 被爆時の状況:広島市楠木町、直爆1.8キロ、遮蔽有・屋内。家屋の下敷き、全身打撲。当日祇園町まで友人の家族を疎開させる。その間数回黒い雨を浴びる。8月7日自宅に戻り、その後も隣人の捜索、遺体の処理。
- 急性症状など:下痢、発熱、倦怠感、脱力感。