原爆症認定集団訴訟 東京第3次訴訟 「病気は原爆のせい」「戦争しないで」
原爆症認定集団訴訟の第3次訴訟の4回目の本人尋問が2010年11月16日、東京地裁522号法廷でおこなわれました。この日陳述したのは、長崎被爆の塩田喜久雄さん(9歳被爆)と栗原澄子さん(12歳被爆)の2人。
塩田さんは、爆心地から3.6キロの矢の平町の神社境内で遊んでいるとき被爆。島原に疎開するとき爆心地を通り、多くの死体を見たこと、その後、高血圧、胆嚢摘出、脳内出血、脳梗塞、腎機能障害、心疾患、前立腺肥大、両眼白内障の疾病に侵され、ひどい腰痛と脳梗塞後遺症で車いす生活になったと陳述、「私の疾病が原爆のせいであることを認めてほしい」と結びました。
栗原さんは、2.4キロの自宅で被爆。その後、めまい、貧血、心筋梗塞などで「心臓はぼろぼろの状態」だと証言、「戦争で辛い体験をした、もう戦争は止めてほしい」と陳述しました。
次回の原告本人尋問は12月6日。その後、12月20日に聞間元医師の証人尋問があり、2011年2月23日に結審となる予定です。