お花見平和のつどい 岡本太郎「明日の神話」の講演も
好天のもと多彩な催し、のんびり交流
2009年4月5日に「お花見平和のつどい2009」が夢の島の第五福竜丸展示館前の広場で開かれ、150人が参加しました。9回目になる「つどい」は、2000年に市民団体の手で、第五福竜丸の船体が展示される展示館前にエンジンが設置された翌年から毎年、東京地婦連、東京都生協連、主婦連、都地消連、日本青年団、第五福竜丸平和協会、東京原水協と東友会の8団体が共催しているもの。弁当や飲み物を持ち寄った参加者は、東京地婦連がエンジンの設置を祝って植樹した八重紅大島を、抜けるような晴天の下で愛でながら、トーク、合唱などに参加しました。
昼食後は、展示館内で「ミニ報告」。2009年は東友会の村田未知子事務局主任が「原爆症裁判から見えてきたもの」と題し報告。村田主任は、原告や被爆者・支援者の姿を写したスライドの映像を使い、原爆症認定の基準が広がったことは国が原爆放射線の被害を認めてきていること、核兵器被害の実相を広げることにもなっていると話し、5月半ばからの「決戦」ともよぶべき大行動への参加と支援をよびかけました。
「『明日の神話』を知っていますか」も、第五福竜丸展示館の安田和也学芸員が映像を使いながら講演。現在、渋谷駅のコンコースに掲げられている縦5.5メートル横30メートルの巨大壁画「明日の神話」は、「原爆が炸裂する瞬間を描いた」と言われる岡本太郎画伯の最大最高の傑作。この大作が万国博覧会の「太陽の塔」と同時期に作成されながら、メキシコで埋もれ、それを探し出した経緯、さらに、岡本画伯が広島・長崎への原爆投下とビキニ被災を原点として活動していたことも紹介され、参加者の感動をよびました。
「ミニ報告」後、サクラの下に戻った参加者は、暖かな日差しの中で、グループに分かれたトークに参加していました。