被爆者相談所および法人事務所
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老人ホームと被爆者 2.施設の月額費用、「被爆者の制度」からの助成

 前回の「相談のひろば」では、被爆者が施設に入所した場合に、被爆者手帳が利用可能か、介護手当を受給できるかなどについて、施設ごとの違いを含め、基本的な事項を紹介しました。その後、「実際にどのくらいの費用がかかるのか」、「被爆者手帳でいくらぐらい助成されるのか」といった金額に関する問い合わせがありました。
 今回は、おもな施設の居住費・食費を含めた月額費用の総額の目安と、そのうち「被爆者の制度」で助成される金額の一例をまとめてみました。
 実際の金額は施設により、あるいは利用条件により大きく異なります。そのことをご承知のうえ、あくまで目安としてご参照ください。

【重要】 助成されるのは「介護サービス費」の自己負担分だけ

 「被爆者の制度」で助成されるのは、介護保険が適用される「介護サービス費」の自己負担分だけです。それ以外は、被爆者も自己負担しなければなりません。原則的に、民間施設で被爆者手帳が使えないのはこのためです。
 これは、医療保険制度でも同様です。「被爆者は医療費が無料」といわれているのは、医療保険制度の自己負担分が「被爆者の制度」から助成され、結果として無料になっているということです。ご留意ください。

おもな介護施設と月額費用の相場、および「被爆者の制度」による助成額の目安

  • 「月額費用(総額)の目安」は、介護施設検索サイト「みんなの介護」掲載の全国相場情報にもとづいた金額です。施設の立地、部屋タイプ、運営法人によって金額は大きく異なります。入居一時金が別途必要な施設もあります。あくまで目安とお考えください。
  • 「被爆者の制度」で助成されるのは、介護保険が適用される「介護サービス費」のみです。居住費、食費、日常生活費などは被爆者も自己負担となります。掲載した金額は自己負担割合が1割の場合です。自己負担割合が2割・3割の被爆者も、介護保険が適用される「介護サービス費」の自己負担分は「被爆者の制度」から全額助成されます。
おもな施設 対象となる要介護度 月額費用(総額)の目安 「被爆者の制度」で助成される自己負担1割分の目安
介護保険制度の施設 特別養護老人ホーム(特養) 要介護3から5 約1万円から14万4000円 2万6641円から3万4757円
介護老人保健施設(老健) 要介護1から5 約8万8000円から15万1000円 2万4713円から3万5086円
認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム) 要支援2から要介護5 約8万3000円から13万8000円 2万3000円から2万8000円
民間施設 介護付き有料老人ホーム 要介護度に関係なく入所可 約14万5000円から29万8000円 なし
(民間施設は、「被爆者の制度」からの助成はありません)