老人ホームと被爆者 2.施設の月額費用、「被爆者の制度」からの助成
前回の「相談のひろば」では、被爆者が施設に入所した場合に、被爆者手帳が利用可能か、介護手当を受給できるかなどについて、施設ごとの違いを含め、基本的な事項を紹介しました。その後、「実際にどのくらいの費用がかかるのか」、「被爆者手帳でいくらぐらい助成されるのか」といった金額に関する問い合わせがありました。
今回は、おもな施設の居住費・食費を含めた月額費用の総額の目安と、そのうち「被爆者の制度」で助成される金額の一例をまとめてみました。
実際の金額は施設により、あるいは利用条件により大きく異なります。そのことをご承知のうえ、あくまで目安としてご参照ください。
【重要】 助成されるのは「介護サービス費」の自己負担分だけ
「被爆者の制度」で助成されるのは、介護保険が適用される「介護サービス費」の自己負担分だけです。それ以外は、被爆者も自己負担しなければなりません。原則的に、民間施設で被爆者手帳が使えないのはこのためです。
これは、医療保険制度でも同様です。「被爆者は医療費が無料」といわれているのは、医療保険制度の自己負担分が「被爆者の制度」から助成され、結果として無料になっているということです。ご留意ください。
| おもな施設 | 対象となる要介護度 | 月額費用(総額)の目安 | 「被爆者の制度」で助成される自己負担1割分の目安 | |
|---|---|---|---|---|
| 介護保険制度の施設 | 特別養護老人ホーム(特養) | 要介護3から5 | 約1万円から14万4000円 | 2万6641円から3万4757円 |
| 介護老人保健施設(老健) | 要介護1から5 | 約8万8000円から15万1000円 | 2万4713円から3万5086円 | |
| 認知症対応型共同生活介護施設(グループホーム) | 要支援2から要介護5 | 約8万3000円から13万8000円 | 2万3000円から2万8000円 | |
| 民間施設 | 介護付き有料老人ホーム | 要介護度に関係なく入所可 | 約14万5000円から29万8000円 | なし (民間施設は、「被爆者の制度」からの助成はありません) |