被爆者相談所および法人事務所
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原爆死没者名簿の登録 広島・長崎両市の事業と国の事業

 広島、長崎での「死没者名簿の風通し」などのニュースが流れたり、8月6日、9日が近づくと、東友会に「亡くなった被爆者の母は原爆死没者名簿に登載されていますか」「被爆者の父が平和祈念館に名前や写真が掲載されていないが、登録はどうしたらいいのか」などの問い合わせが増えます。
 広島・長崎両市の市原爆死没者名簿と、原爆死没者追悼平和祈念館への登録は別のものなので、それぞれの特徴を説明します。

広島市、長崎市の原爆死没者名簿への登載

 原爆死没者名簿は、広島と長崎への原爆投下で犠牲になった人たちの名前を記録した名簿です。広島では平和記念公園の慰霊碑に、長崎では国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館に奉納されています。
 原爆死没者名簿への登載は、各自治体(東京の場合は東京都)へ被爆者の死亡届を提出することで登載されます。特別な申請は必要ありません。
 毎年、東京都で亡くなった被爆者が広島・長崎の死没者名簿に登載されているか、照合の依頼もしています。もし、名簿に登載されていない場合は、ご遺族が申請して登載することができます。登載の方法や申請の書類などは、東友会までお問い合せください。
 これらの名簿は閲覧することはできませんが、遺族からの申し出により、名前の確認や追加は可能です。

国立原爆死没者追悼平和祈念館への登録

 広島・長崎には、原爆犠牲者を追悼し、平和を祈念するために設置された「国立原爆死没者追悼平和祈念館」があります。これは唯一、国立の原爆死没者の追悼施設です。
 広島は平和記念公園内にあり、長崎は長崎原爆資料館に隣接しています。それぞれ館内には、平和祈念・死没者追悼空間、遺影コーナー、体験記閲覧室、情報展示コーナーなどがあります。
 祈念館への原爆死没者の名前と遺影の登録には、申し込みが必要です。申込書と説明書は東友会にもあります。ご希望の方は東友会までご連絡ください。
 開館当初は遺族からの申し込みに限られていましたが、遺族のいない死没者もいるので、現在は友人・知人などからの申し込みも受け付け対象になっています。
 祈念館は、被爆体験の継承や平和への理解を深めることを目的としています。そのため、名前と遺影以外にも、死没者の手記や遺品、証言映像などを収集しています。そして同意が得られているものについては、手記やビデオを館内で公開しています(希望により非公開にすることもできます)。
 また祈念館では、被爆者の証言ビデオを制作し、館内あるいはインターネット上で公開しています。東京在住の被爆者も、祈念館の依頼でビデオ収録に協力しています。

祈念館の事業についての詳細は、それぞれのウェブサイトをご覧ください。

国立広島原爆死没者追悼平和祈念館

国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館