被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定集団訴訟 東京高裁で勝利判決 いまこそ全面解決を

原告、遺族ら思い噛みしめ この原爆被害に「認定は当たり前」
国・厚労省は上告を断念

 2009年5月28日、原爆症認定東京第1次訴訟の原告30人のうち、まだ原爆症と認定されていない原告11人について、東京高等裁判所の判決が言い渡され、10人が勝訴しました。
 雨の中、高裁前で判決結果を待つ人びとの前に「勝訴」の垂れ幕をかざした弁護士とともに出てきた原告は、涙ぐんだり、唇をかみしめたり、感動で抱き合う姿もみられました。C型慢性肝炎が原爆症と認定されないまま2005年12月に死去された福地義直さんの妻志保子さんは、「主人はきっと『当たり前だ』と言うでしょう。私もそう思います」とキッパリ。勝訴した原告は、1審で勝訴した広島の5キロ被爆の肝臓ガン(B型)や4キロ被爆の重複ガンなど。1審で敗訴した長崎2.2キロ被爆の甲状腺機能低下症の原告も勝訴しました。
 その後の原告と被爆者、支援者の大行動のなか、6月9日に舛添要一厚生労働大臣が上告を断念。判決が確定しました。

原告全員救済まで一歩も引かず 7月に第2次訴訟の地裁弁論も

 東友会と東京原告団、弁護団は、第1次原告のうち東京高裁で敗訴した1人の原告については、6月10日最高裁に上告しました。
 さらに「原告全員が救済されるまでは、一歩も引かず裁判を続ける」とし、国・厚生労働省がこれに応じない場合、審理がすすんでいる第2次原告28人(うち未認定原告13人)につづいて、秋には第3次原告24人(うち未認定原告17人)の審理がはじまります。7月7日には聞間元医師への証人尋問がおこなわれます。

東京高裁前で、雨の中傘を差しながら横断幕などを持つ支援者たち。その前で弁護士が「勝訴」「18連勝」など書かれた紙を掲げている。その手前に、カメラやマイクを構えたマスコミの取材陣。
雨の中、勝利判決に喜ぶ原告・支援者と、注目するマスコミ