原爆症認定集団訴訟 近畿第2次訴訟 大阪高裁判決に対する国の上告断念に当っての声明
本日、原爆症認定集団訴訟の大阪高裁判決(近畿第二次訴訟)に対し、国は上告をせず、同高裁判決のうち国敗訴部分が確定することが決定した。
この決定は、肝機能障害や入市被爆者の心筋梗塞等の認定に道を開いた重要な判断である。
国の上告断念、そして本日の東京高裁での原告被爆者側の勝訴により、原爆症認定の「新しい審査の方針」を、即刻改めるべきことがますます明らかになった。
国は、上告断念に際して「原爆症の認定に関しては、一連の司法判断を踏まえて、その内容を精査の上、必要な対応を検討」するという。
私たちは、国がこれを機として、原告全員救済による裁判の全面解決と司法判断に従った原爆症認定基準の抜本改正に向けて、直ちに決断をすることを強く要請するものである。
2009年5月28日
- 原爆症認定集団訴訟全国原告団
- 原爆症認定近畿訴訟原告団
- 日本原水爆被害者団体協議会
- 原爆症認定集団訴訟全国弁護団連絡会
- 原爆症認定近畿訴訟弁護団