原爆症認定集団訴訟 高知で勝訴 虚血性心疾患に放射線起因性認める
2009年3月27日、高知地方裁判所は被爆者側勝訴の判決を言い渡しました。この裁判は、被爆者・上杉卓助さんの遺族が提訴していたもの。最大の争点は、厚生労働省が2008年4月から見直した「新しい審査の方針」でも積極認定の疾病に入っていなかった「虚血性心疾患」に放射線起因性を認めるか、ということでした。判決では、「入市被爆者である卓助の放射線起因性を判断するに当たっては、審査の方針の基準によるのではなく、放射性降下物による被曝の可能性や内部被曝の可能性をも念頭に置いた上で」放射線起因性を判断するのが相当であるとし、本件でも上杉さんが内部被曝した可能性は否定できないと結論づけています。
4月7日、厚労省は控訴しました。