被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 原告2人が意見陳述

 集団訴訟の第5回口頭弁論は、2004年4月12日に東京地裁103号法廷でおこなわれました。東京の原告11人、被爆者、支援者、弁護士など100人が傍聴。長崎被爆の山本英典さん(71歳)と、広島被爆の平井園子さん(68歳)が意見陳述をしました。
 山本さんは、1995年9月に原因不明の下血をしたこと、この下血は被爆者の間で多発していること、胃ガンになったのもこの下血と関連があるのではないかとのべました。
 平井さんは、被爆の傷を麻酔なしの手術で治療されたこと、ガンの手術後、C型肝炎のため健康管理手当まで打ち切られたことなどをのべました。
 高見澤昭治弁護団長があずま原爆裁判の勝訴判決にふれて、「東判決は、石田、松谷、小西判決と同じく控訴して判決が変わるとはとても考えられない。75歳になる東さんをこれ以上苦しめないでほしい」「28万人の被爆者がこの訴訟を見守っていることにご理解を。被爆の実態を無視ないし軽視した国・厚生労働省の主張や無意味な科学論争に惑わされることなく59年前にこの世の地獄を見、老齢となって苦しむ原告らに、唯一の被爆国として、早急に、暖かい手が差し伸ばされるよう、被爆者が納得できる判決をお願いする」と陳述しました。
 口頭弁論に先立って、新田朗さん(72歳)と早田シマさん(78歳)の2人が提訴、集団訴訟に加わり、東京地裁の原告は28人になりました。

たすきを掛けた原告を含む被爆者らが横断歩道を渡っている。原告の1人は、被爆者の押す車いすに座っている。
杖をついたり、車イスに乗って東京地裁法廷に向かう原告たち
会場前方に、「集団訴訟提訴1周年のつどい」と大きく書かれた横幕が人の頭より高く掲げられている。その手前に長机が並べられており、原告や弁護士などが椅子に座っている。その中央で、山本英典さんがマイクを使って話している。
同日開催された「1周年のつどい」で発言する山本英典さん