原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 「原因確率は空論」と弁護団が批判
集団訴訟の第4回口頭弁論は、2004年1月28日、東京地裁103号法廷で開かれました。原告は9人が出廷。弁護団が15人、一般傍聴席は90人が詰めかけました。
冒頭に、大森克剛さんが、ガンを宣告されてからの家族の不安と苦悩と努力を涙をこらえて証言。深い感動をよびました。
弁護団からは、原告の森川靖夫さんが、原爆症認定を却下されたのに、異議を申し立てたら2003年12月に認定になったので、提訴を取り下げる旨の申し立てがありました。弁護団はこのなかで、審査がいかにずさんであるかを示すものだと指摘しました。
弁護団はこの日、56ページにおよぶ原告第2準備書面を提出し、竹内、内藤、坂田、中川の4弁護士が、厚生労働省の原因確率を中心にした審査の誤りをつき、「原因確率は現実を説明できない空論」だと批判しました。
この日にはまた、6氏による新たな追加提訴がありました。