原爆症認定制度改正めざす院内集会 被爆者と国会議員が一堂に
制度の現状を克明に意見交換
「原爆症認定制度の抜本改正をめざす院内集会」が2011年2月10日、参議院議員会館会議室でおこなわれ、被爆者ら65人が参加しました。
集会には、民主、自民、公明、共産、社民の5党から8人の国会議員が参席。被爆者側からの要請を受け激励のあいさつをしました。
集会では、日本被団協の田中煕巳事務局長が「2010年度の原爆症の審査を見ると、認定1276件に対し却下は4628件。その内容は、ガンでも3.6キロを却下、非ガン疾病は2キロを超えると認定ゼロだ」と指摘。機械的で冷酷な国の審査実態を明らかにし、根本的な改善を求めました。各地の被爆者からも、不当な却下事例が紹介されました。
議員側からは、被爆の実態に沿った認定審査になるよう、現行制度の改善、法改正に努力するなどの回答がありました。