原爆症認定制度の在り方に関する検討会 被爆者側と国側から聴き取り
「原爆症認定制度の在り方に関する第2回検討会」が2011年1月27日、厚生労働省会議室でおこなわれました。この日は、被爆者側から日本被団協の岩佐幹三、木戸季市両事務局次長、伊藤直子中央相談所理事の3氏、厚生労働省側の植村尚史早稲田大学教授からのヒアリング(聴き取り)がおこなわれました。
岩佐氏は、被爆体験を語った後「原爆被害に即した人間として血の通った検討をしてください」と結びました。木戸氏は、被爆体験を語った後、「原爆が人間に何をもたらしたかと、まっすぐに向き合ってください」と陳述しました。伊藤氏は、原爆症認定制度の経過と問題点を述べて、認定対象となる疾病名はないが被爆後病で苦しみ続けている被爆者の例を挙げて、「このような人が救済される制度が求められます」と意見を述べました。
植村氏は、かつて20年余厚生労働省に勤めていた経歴があるせいか、厚生労働省が繰り返してきた「戦争犠牲受忍論」の立場での被爆者対策を述べました。
次回もヒアリングをおこなうことになっていますが、詳細は未定です。