被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定訴訟 東京第2次訴訟 18人が第2陣提訴

「原爆被害の実態を明らかにしたい」

 2006年12月18日、18人の被爆者が原爆症の認定を求めて東京地裁に提訴。これは10月の提訴につづく第2陣です。これで第2次訴訟の原告は28人に。2007年3月22日に判決を迎える第1次原告とあわせると58人となり、全国最大の原告団になりました。
 この日、10時に弁護士会館に集まった支援の人びととともに提訴予定者は東京地裁まで行進。提訴手続きの後、弁護士会館で集会と記者会見が開かれました。
 この日、提訴に参加できた原告は、井上惣左衛門さん(杉並)、楢木実さん(江戸川)、野淵嘉久さん(杉並)、山内力さん(杉並)、渡部昭彦さん(中野)で、原告18人中の5人。「同じ病気で40歳代だった長男が亡くなった。原爆が関連していると思う。被害の実態をあきらかにしたいと思い提訴した」など、それぞれが被爆したときの状況や提訴に対する思いを語りました。

並べられた机に着席して話を聞く参加者たち。会場前方でたすきを掛けた原告が一人立って話をしている。
提訴後の記者会見・報告集会で決意を述べる原告たち
原爆症認定集団訴訟 第2次提訴の原告18人
氏名 性別 被爆時年齢 申請病名 被爆状況等
青木由美子女性13歳狭心症広島市鶴見町直爆1.5キロ。左半身に火傷。
豊島A子女性24歳膵臓ガン長崎市飽ノ浦直爆3.5キロ。黒い雨を受ける。
井上惣左衛門男性20歳心筋梗塞広島入市。8月8日、紙屋町周辺を通過。
奥田豊治男性15歳バセドウ病広島入市。8月9日から10日に原爆ドーム周辺を通過。
杉並K子女性8歳食道ガン長崎市戸町直爆5.4キロ。10日頃、日見トンネルを抜け疎開。
賀淵一登男性18歳膀胱ガン広島市三滝町直爆3キロ。黒い雨を浴びる。
黒川博之男性胎内被爆大腸ガン母の被爆状況:広島市京橋町直爆1.4キロ。黒い雨を受け、その後も中心地に入市。
諏山忠德
2005年11月29日死去
男性27歳 前立腺ガン 広島市基町直爆1キロ。
高橋恭子女性19歳多発性脳梗塞長崎市平戸小屋町直爆2.5キロ。翌日から爆心地付近で救援作業。
高比良洋一男性9歳胃ガン長崎市西坂町直爆2.1キロ。10日、日見から避難。
永田眞喜子女性26歳甲状腺機能亢進症広島市三篠本町直爆2キロ。黒い雨を受ける。
楢木実男性17歳脳梗塞広島入市。6日天満橋周辺に入市。8日から20日救援活動。
野淵嘉久男性22歳前立腺ガン広島入市。7日から8日、西練兵場などで捜索。
本間孝公女性14歳粘膜悪性腫瘍転移広島市三條本町直爆1.7キロ。黒い雨を受け、7日から10日中心地に入市。