「原爆被害を知らせるため余生をかけたい」 原爆症認定集団申請
「原爆症認定・第2次集団申請」の第5陣は、2006年7月6日におこなわれ、12地区13人が申請しました。これは、3月から毎月、東友会が地区の会を基礎に、全国の被爆者とともにすすめているもの。5回の申請で東京は27地区82人に、全国では15都道府県187人にのぼりました。
この日、6人の申請者と地区相談員など20人が都庁を訪問。東京都の鹿内弘美被爆者援護係長などに申請書を手渡しました。前立腺がんで申請した府中市の結城康夫さん(67歳)は「3キロ被爆なので却下でしょうが、私たち被爆者がこんなに苦しんでいることをしらせたいと思って参加した」と。肺がんで申請した岡崎哲夫さん(77歳)は、痛み止めの麻薬を持って、妻につきそわれて参加。「きょうは調子が良かったので参加できた。この被害を知らせるために残りの時間をかけたいと思う」と話しながら申請書類を提出しました。
この日、杉並光友会の申請者は3月からの合計で二桁、11人に。光友会の集団申請運動を中心になって支えてきた籾倉積・光友会事務局長は、岡崎さんをはじめ6人の申請を担当。訪問して病名を確認し、書類を届けて説明。励ましの訪問も続けてきました。「みなさん、きちんと応えてくださいます。核兵器に対する気持ちは、被爆者は同じですね」と話していました。