原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 他地裁での証言を趣旨説明
原爆症認定集団訴訟の第17回口頭弁論が2006年3月16日、東京地裁103号大法廷で開かれました。この日は、これまで提出された証拠について裁判所にわかりやすく趣旨を説明する「証拠弁論」。弁護団は、全国12の裁判所で開かれている集団訴訟のうち、東京地裁でできなかった専門家たちの証言の要旨をまとめて陳述しました。
竹内英一郎弁護士は、大阪地裁などでおこなわれた肥田舜太郎、安斎育郎、野口邦和、矢ヶ崎克馬の各氏の証言を弁論。
秋元理匡弁護士は、広島地裁でおこなわれた気象学者の増田善信証言の綿密さと、国側の吉川友章証人のいい加減さをつき、増田証人がデータをびっしり書き込んだ大学ノート2冊を証拠として提出しました。
中川重徳弁護士は、東京でも証人申請したけれど健康を害して出廷できなかった福地安馬北海道大学教授の疫学の信頼性と誤用について弁論しました。