原爆症認定集団訴訟 東京第1次訴訟控訴審 司法判断に沿った認定を
東京高裁で続いている原爆症認定集団訴訟の東京第1次訴訟は、いよいよ2008年12月に結審し、2009年3月に判決が言いわたされることになりました。2008年9月30日に102号法廷で開かれた法廷で稲田龍樹裁判長は、10月30日に証人尋問をおこなうこと、12月18日を最終弁論、結審とすることを告げました。
この日の口頭弁論では、宮原哲朗弁護士が、4月に実施された「新しい審査の方針」以後の司法の流れについて陳述しました。宮原弁護士は、4月以降9月末までの大阪と仙台高裁、大阪(第2次)、長崎、札幌の3地裁の判決は、「方針」を超えた疾病を認定していること、甲状腺障害については16件、肝機能障害では19件が勝訴し、1件の敗訴もないことを指摘。国側は控訴を取り下げ、判決に沿った認定に改めるべきだと鋭く要求しました。
次回10月30日に原告側から立つ証人は、聞間元医師、勝訴しているのに未認定の原告・林太荘さん、亡くなった原告・齊藤泰子さんの母親・友谷幾さんの3人。
原告本人の陳述よりアメリカ・ABCCの記録を偏重する国側の誤った判断を打ち破るため、弁護団は結審まで全力を挙げます。