原爆症認定集団訴訟 東京第2次訴訟第3陣が提訴
「原爆被害のすさまじさを国に認めさせたい」
2007年6月20日、東京地方裁判所に18人の被爆者が原爆症の認定を求めて裁判をおこしました。この提訴は第2次集団提訴第3陣。これで東京地裁に提訴している原告は46人、東京高裁に控訴している原告と合わせると、東京原告団は76人になりました。
この日、弁護士会館に集まった人びと60人は、提訴をする4人の被爆者を先頭に東京地裁までの歩道を行進。提訴の後、弁護士会館で開かれた記者会見と報告集会に参加しました。
記者会見には新聞社を中心に20人余のマスコミ関係者が参加。裁判に参加した被爆者の声に耳を傾けました。
原告となった畑谷由江さん(江戸川)は、広島市横川町、爆心地から1.5キロの地点で被爆。7歳の少女の心に焼き付けられた、下敷きになった友人を見捨て母に連れられて逃げた体験と、病気とのたたかいだった戦後の暮らしから、原爆症認定を求める思いを訴えました。吉富靜江さん(西東京)は、長崎の爆心地から2.8キロの片渕町で被爆。爆心地付近で被爆した父が、手足が焼け落ちた姿で自宅に運ばれてきた様子から、原爆被害のすさまじさを証言しました。東友会理事として活躍中の豊田嘉幸さん(足立)と高島能仁さん(東村山)も今回の提訴に参加。「裁判に参加したくてもできない地区の会の会員の分までがんばる」と話していました。
第2次集団訴訟の第2回口頭弁論は10月頃に予定されています。