被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定集団訴訟 東京第2次訴訟 国側が暴論

 原爆症認定を求める集団訴訟の第2次訴訟の原告28人についての第1回口頭弁論が2007年3月5日、東京地裁で開かれました。担当は、第1次訴訟を担当した裁判官と同じでした。
 原告2人が意見を述べました。北区の池田智さんは、長崎で14歳の時、爆心地から1.2キロの三菱兵器大橋工場で被爆したこと、爆心から600メートルの自宅で助かった家族がその後次つぎ亡くなり、毎日のように遺体を焼却したこと、行方不明だった兄は大けがで佐賀県の病院に収容されていて3カ月後に生存して帰ってきたこと、自分は脱毛、高血圧、肝機能障害、心筋梗塞で苦しんだことなどを証言しました。新宿区の吉濱幸子さんは、爆心から1.2キロの広島・天満町で被爆。弟とおじ、おばを失ったこと、自分は生理不順、貧血、血流不足で凍傷に苦しみ、今は甲状腺機能亢進症で認定を申請したことなどを証言しました。
 原告側の竹内英一郎弁護士と田部知江子弁護士が、申請を却下したことの不当さを述べました。

国側が初めて法廷で意見陳述 「原告はほとんど被曝していない」

 第1次訴訟では一度も意見陳述をしなかった被告・国側が、この弁論ではじめて口頭で30分間の陳述をしました。その陳述は早口で傍聴者に聞こえないほどでした。内容は、第1次訴訟での主張をくり返すものでしたが、明らかに違ったのは「原告らの多くは、広島・長崎の原爆放射線被曝をほとんどしていない」と言いきったことです。
 この国側陳述に対し、高見澤昭治弁護士が鋭く批判。「被告の意見陳述は広島・長崎の被爆の実態を無視した暴論だ」「被爆者に対する侮辱であり、被爆者の悲惨な人生を否定するに等しい。陳述はこの場で直ちに撤回すべき」と述べました。
 傍聴した人びとは口をそろえて、「国はなんてひどいことを言うのか」「負け続けで理性を失ったのでないのか」と、国側の姿勢に憤慨していました。

弁護士会館ロビーに集まり、立って話を聞く参加者たち。
法廷に向かう前に弁護士会館に集まる原告・支援者たち