原爆症認定集団訴訟 全国で提訴者74人に
原爆症認定を求める集団提訴運動は、2003年4月に札幌3人、名古屋1人、長崎3人合計7人が第1陣となって開始しました。2003年5月27日には、東京の17人をはじめ千葉1人、大阪3人の21人が提訴。2003年6月12日には広島28人、長崎12人、熊本6人の45人が提訴。合計で8地方裁判所に74人の提訴となりました。提訴した被爆者は、胎内被爆の57歳から入市の90歳までと広範囲。被爆距離も0.5キロから7キロに及んでいます。
提訴直前に亡くなった人、提訴直後に亡くなった人など、提訴自体が命をかけたたたかいになっています。東京でもいま、原告になった4人が入院中です。
日本被団協は第3陣の提訴に当たって、「国・厚生労働省は訴訟での争いをやめて、原爆症の認定制度を抜本的に改め、一日も早い解決に努力することを望む」と声明を発表しました。
弁護団は全国で200人に
集団訴訟の弁護団は、すでに200人となりました。県弁護士会会長という老練者から2003年弁護士になったばかりの新進気鋭まで、「政府の被爆者切り捨ては許せない」と、無報酬で弁護を引き受けているのです。
弁護団は、各地裁ごとに任務分担をして専門的に研究を深め、7月には合宿検討会も計画しています。