被爆者相談所および法人事務所
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原爆症認定集団訴訟 東京第1次訴訟控訴審 国側またも暴言

「原告は被爆してない」 原爆で苦しむ人を数値で切る態度に怒り

 原爆症認定集団訴訟の控訴審第2回口頭弁論が2007年12月20日、東京高裁101号法廷で開かれました。原告・弁護団から、1審で敗訴した9人が控訴した理由と、弁護団から原爆症認定制度をめぐって社会的政治的動きがめまぐるしく動いてきている状況の説明、原告本人の西本照雄氏が陳述しました。
 西本さんは、「被爆後、夕方に会社の寮に帰り着くまでの間がほとんど記憶がない。ただ1つ、電車のレールが大きく曲がっていたことを記憶している。だが、それを証明することができなかった。しかし2007年、NHKテレビでその映像を見た。自分の証言にウソはなかった」と陳述。傍聴者の感動を呼びました。
 被告・厚生労働省側は、スライドを使って「原告の多くはほとんど被爆をしていない」ときめつけ、松谷英子さんを原爆症と認めた2000年7月の最高裁判決は「1つの事例判決に過ぎない」と、さげすんだ言い方をし、あずま数男かずおさんを原爆症と認めた東京高裁判決は、「重大な事実誤認があるうえ合理性がない」と言い切りました。原爆で苦しむ人間の姿には全く目を向けず、数字だけを声高にあげつらう弁論に、怒りの声がわきました。
 国側は、原告にカルテの提出を求めました。その数は9000ページにもおよびます。国側が判決を引き延ばそうとしている姿勢がますます明らかになってきています。次回弁論は未定です。

並べられた机に着席し報告を聞く参加者たち。立って聞いている人も。
法廷後に開かれた報告集会は会場いっぱいに。