原爆症認定集団訴訟 東京訴訟 4人が第2次提訴
2003年9月11日、新しく4人の東京の被爆者が原爆症の認定を求めて東京地裁に提訴し、集団訴訟にくわわりました。
4人の原告は家族や弁護団、東友会と東京おりづるネットの関係者に付き添われて東京地裁に訴状を提出した後、地裁103号法廷で第2回口頭弁論を傍聴。緊張した面持ちで、傍聴席の最前列に座り、原告や弁護団の陳述を熱心に聞いていました。
口頭弁論の最後に、東京弁護団の内藤雅義事務局長が4人が追加提訴をしたことを知らせ、併合して裁判をすすめてほしいと裁判長に要請しました。
新しく提訴した4人の被爆者を紹介します。
- 中山勇栄さん
- 申請病名:頸部有痛性瘢痕。女性・当時14歳。
長崎市目覚町三菱病院分院、1キロで直接被爆。建物の下敷きになり後半身にガラス片や木片が突き刺さる。トラックで運ばれ浦上駅前の防空壕で5日間寝かされる。高熱が続き、紫斑、脱毛、歯茎出血など。流産2回、死産2回。 - N子さん
- 申請病名:甲状腺機能低下症。女性・当時7歳。
長崎市大浦町・オランダ坂付近、3.8キロで直接被爆。直後に防空壕に入るも、8月10日から2~3日、中心部で肉親捜索。外傷がなかった両手が化膿し使えない状態に。両腕に黄色の丘疹が続々出現。戦後ずっと白血球減少がつづく。 - 河合正江さん
- 申請病名:肝硬変・肝腫瘍(C型)。女性・当時19歳。
広島市宇品町・船舶司令部、4キロで直接被爆。当夜から救援活動。翌日から9日間、中心地で家族の捜索。血性下痢、高熱、嘔吐、歯茎出血、紫斑など。55年から貧血のため輸血治療。77年から肝機能障害。 - 要石謙次さん
- 申請病名:胃ガン。男性・当時20歳。
広島入市被爆。原爆投下時、佐伯郡大竹・大竹海兵団潜水学校校庭で右顔面に熱線を受ける。8月19日、横川駅付近から広島駅まで徒歩移動。同駅に泊まる。熱線を受けた右顔面の皮膚が裂け、化膿。発熱、吐き気、紫斑あり。