被爆者相談所および法人事務所
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被爆者年末見舞い交流会 顔を合わせる大切さかみしめ

東友会と東京原水協が共催

 2024年2月10日、東友会と東京原水協は、被爆者年末見舞交流会を開催しました。年末に被爆者に見舞金を届ける各地の活動の交流をして、被爆者の現状を確認して運動に役立てたいと開いているもの。今回は75人の被爆者と原水協の人びとが39区市137人を訪問しました。
 交流会に参加したのは19区市34人。このすべての区市から訪問活動の報告がありました。各地から報告された内容のうち、主なものは次のとおりです。

  • 3人姉妹でマンションの5階に住んでいた。末の妹1人になって、がんとたたかっていたが、編み物をとても喜んでいた。
  • 家に来ないでほしいと言う人もいたが、初めての訪問に喜んでくれた人がいた。話ができることが嬉しい様子。
  • 比較的若い被爆者を訪ねたが、足腰が弱っている人が外階段のアパートの3階に住んでいて買い物に困っていた。いわさきちひろさんのカレンダーを喜んでいた。
  • 前会長が毎年20人くらいずつ届け、7年かけて150人の被爆者全員の訪問を終えた。今回訪問した人は、病気に苦しんでいる人が多い。
  • 原水協の人が車を出してくれて回れた。感謝している。
  • 訪問しても、耳が不自由な人とは話ができない。どうしたらいいか悩んでいる。
  • 改めて、直接に被爆者と会えることが貴重だと思った。
  • 事前に約束して訪問したら、お土産を用意して待っていた人がいた。家に招き上げられ話し込んでくる人もいた。

 東友会・東京原水協双方の参加者とも、「届けてよかった」「次回もまた頑張る」などの感想が多く、参加者が元気になる集会でした。

前方に「被爆者年末見舞交流会」と横書きされた看板の下げられた広い部屋。前方で一人がマイクを使って話をしている。並べられた長机に着席した参加者が話を聞いている。
2023年の年末見舞い行動の結果を交流しあう
長机の席で立って、マイクを使い話す参加者。
各地区から多彩な報告

年末お見舞い訪問 各地区の報告から(続報)

 2023年末におこなわれた「被爆者年末お見舞い訪問」。前号(471号:2024年1月)に引き続き、寄せられた報告の一部を紹介します。(訪問日時順)

江東区

 12月16日、江友会から1人、江東原水協から1人と運転手の3人で、3人の被爆者を訪問しました。
 84歳の男性は、脳梗塞で歩行が困難ななか玄関まで出迎えてくださり、お話しができました。一人暮らしですが頻繁に息子と連絡をとっているとのことで、少し安心しました。87歳の女性は、「江友会からの訪問は初めて」ととても喜ばれていました。夫婦で暮していて家事もこなしているとのことでした。
 85歳の男性は、要介護4で車いす生活。訪問時はデイケアに行かれていて会えませんでしたが、奥様とお話しできました。お手伝いや相談することがあれば連絡してくださいと伝えると、ホッとされていました。(小野口知子)

訪問先の室内で、お見舞金と編み物を手渡す訪問者と受け取る訪問先の方。
見舞金と編み物を贈る(江東)

北区

 北区は被爆者の会が休会中のため、北原水協の2人が12月25日に2人、1月6日に1人の被爆者を訪問しました。
 92歳の女性は、足腰が弱って転ぶといけないから週1回は運動に通っているそうです。前向きに頑張る姿に励まされる思いでした、もう一人は、部屋に招いてお茶とお菓子を出してくれ、じっくり懇談しました。東京大空襲被災者に国の補償がないことに憤慨しておられました。
 年内に会えなかった一人には年明けに訪問。93歳で一人暮らしというのが心配でしたが、都内に住む娘さんが頻繁に訪ねてくれるとのこと。訪問時にも来ておられました。(遠藤久・柴田桂馬)

玄関先で、お見舞金と編み物を手渡す訪問者と受け取る訪問先の方がカメラのほうを向いている。
玄関先でのひとコマ(北)