被爆者相談所および法人事務所
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地区なんでも相談会 調布市の地域で12年ぶり

被爆者と二世の制度を集中して学ぶ

 2014年11月9日、調布市福祉センターで東友会と3つの地区の被爆者の会(調布・調友会、狛江・狛友会、稲城・稲友会)が共催した「地区なんでも相談会」が開かれ、32人の被爆者と被爆二世、家族が参加しました。調布市では12年間、稲城市と狛江市は13年間、東友会相談員が参加した相談会が開けなかったことから、東友会医療福祉委員会が3市の会によびかけて開催したもの。相談会成功のために東友会は、3市に住む被爆者179人と被爆二世125人に二度お知らせを郵送、地区の会も会報を送ったり会員に電話をかけてよびかけました。
 黙祷ではじまった相談会は、調友会の奥卓三会長が開会のあいさつをした後、東友会の村田未知子主任相談員が、「知っておきたい被爆者と二世の制度」のテーマで、スライドを使いながら被爆者の諸手当と被爆二世の制度について1時間講演しました。
 参加した被爆二世から、二世の健康診断やがん検診と医療費助成についての質問がつづき、白内障の手術を予定している被爆者からは原爆症認定についての質問が、がんの治療を受けている被爆者の妻からは、制度の活用についての質問がありました。村田主任相談員は、これらの質問にていねいに回答。
 まとめの挨拶にたった山田玲子医療福祉委員長は、「被爆者の諸手当を3つに区分した説明がわかりやすかった。このようにたくさんの方が集まってくださり、感謝している。今後もこのような相談会を開いていきたい」とのべました。
 参加した6人の被爆二世のうち5人が感想文を書き、被爆者の会の運動で二世の医療費助成制度があることへの感謝や制度の活用方法が具体的にわかったという声が寄せられ、さっそく4人が原爆症認定や二世関係の申請をしています。

相談会会場を参加者の席から。「東友会 地区なんでも相談会」の紙の看板が張られ、プロジェクターとスクリーンが設置されたその前に立ってあいさつする調友会の奥卓三会長
事前準備などで相談会の開催に尽力した調友会の奥卓三会長が開会のあいさつ
相談会会場、席で立ち上がって質問する参加者
会場からの質問・発言も活発におこなわれた