東友会役員の紹介「東友会とともに」

 被爆時幼児だった「若手」被爆者の役員を順次紹介します。被爆時の記憶のない人びとが中心ですが、肉親の死や相談事業をきっかけに東友会に参加し、被爆者運動の新しい担い手になっています。

第3回 協議会常任理事(大田) 中川夏代さん

中川夏代 さん

 被爆時は2歳。実家は長崎の爆心地から500メートルの山里町にありましたが、母親と子どもたちは疎開していて、父親は三菱造船所に出勤していたため、命拾いしたそうです。もし実家にいたら、家族全滅であったことでしょう。入市したのは16日。実家は影も形もなかったそうです。
 結婚を機に上京。安藤賢治さんの勧めで大田・大友会の会員になり、東友会の理事にもなりました。
 20年学び続けた書道は十段の師範という腕前。八王子にある「原爆被害者の墓」の墓標を揮毫したことで知られています。詩吟も八段の腕前と多趣味です。
 東友会の機関紙「東友」は現在、「猫の手会」のみなさんのボランティア活動によって発送を続けていますが、20年以上その総指揮を執っているのが中川さん。彼女の役割がなければ「東友」はまともに読者のもとに届かないでしょう。
 会員が高齢化・病弱化して行く中、一人で大友会の活動を支えているのが実情で、本年から東友会の常任理事にも就任し、東友会にとってまさになくてはならない存在となっています。(家島昌志)