東友会役員の紹介「八十路を越えても」

 「八十路を越えても」のタイトルで、東友会を支える80歳以上で元気に活躍する東友会のみなさんを順次、紹介していきます。

第14回 協議会理事(中野) 渡部昭彦さん

渡部昭彦さん

 旧制中学3年生のとき、広島・楠町(爆心地より1.8キロ)にある海軍省指定の軍需工場で作業中に被爆。倒壊した建物の下敷きになって失神するも、気がついて這い出し、友人と2人で惨憺たる有様の市街を通って避難所におもむき、仁保町の自宅に帰り着いたのは翌日だったそうです。
 新制高校卒業後、東京の大学に進学。中学時代から続けたラグビーではキッカーを務めたという筋金入りのラガーマン。のちに始めたゴルフもハンディ8の腕前のスポーツマンです。卒業後は東京で就職。鉱石輸入の仕事に関わり、アフリカ・ザイールの営業所で4年間の単身赴任も経験しました。
 御年87歳。温厚な人柄で酒も強く、中野長広会の会長を10年以上務め、東友会の役員も務めました。2005(平成17)年に食道がんが発見されて手術。原爆症認定申請が却下され、集団訴訟に参加して原告副団長を務めました。
 年齢とともに急激に現われる不調は被爆の影響かと身に染みて感じており、人一倍強く核兵器廃絶への願いを抱いています。(家島昌志)