東友会役員の紹介「八十路を越えても」

 「八十路を越えても」のタイトルで、東友会を支える80歳以上で元気に活躍する東友会のみなさんを順次、紹介していきます。

第3回 法人監事 協議会会計監事 佐野博敏さん

佐野博敏さん

 温厚な紳士を東友会で見かけたら佐野博敏さんです。三鷹に住んでいたお母さんが他界された後、「お世話になったから」と三鷹・三友会に参加。協議会理事にも選ばれ、大岩孝平代表理事の推挙で、ご本人曰く、最も向かない役職「監事」を担当されています。
 佐野さんは17歳のとき、広島高等工業から学徒動員先の三菱大竹工場で勤務中に被爆。翌7日から5日間、爆心地から1.5キロほどの富士見町の自宅で被爆した母親を捜索しました。諦めかけたころ、あるお寺の情報で重傷のお母さんと再会できました。「博敏、博敏…」という、うわごとが決め手になったそうです。
 戦後、東京大学に進学して木村健二郎教授に師事。専門の放射化学と出会いました。卒業後、米ニュージャージー州立大学への留学、理化学研究所勤務を経験。当時はビキニ水爆実験などがあり、死の灰の分析にも携わりました。
 のちに東京都立大学総長、大妻女子大学学長などを歴任。趣味は俳句など。「東友」に2年間連載された『放射線の豆知識』は、豊富な知識の一部だと思いました。(髙木恭之・記)