核兵器も戦争もない世界をめざそう
自らの体験をもって被爆者は訴えます

ヒバクシャ国際署名へのご協力のお願い

 私たちは、世界はじめての核戦争から生き残った被爆者です。
 72年前のヒロシマ・ナガサキの「あの日」――一瞬の閃光とともに空気は火となり、すべてが燃えつき死に絶えました。炭になった屍、ずるむけの人びと、そしてただ無言に歩きつづける被災者の群れ――。
 数日後、無傷の人も突然の発熱と紫斑で、次つぎと倒れました。72年が過ぎた今も、後遺症の恐怖にさいなまれ、子どもや孫への不安のなか、私たちは生きています。
 もう、こんなことは、たくさんです。
 私たちは、命にかけて叫びつづけます。「再び私たちのような被爆者をつくるな」と――。
 知らずにいることが、だまっていることが今、戦争への道を開き、核兵器の使用、核戦争へとつながっていきます。
 いまこそ、つぶやきを明白な声に、ため息を行動にかえましょう。そして、平和への願いでしっかりと手をつなぎましょう。
 ヒロシマ・ナガサキの死者にかわって、こころからお願いをいたします。
 人類の輝かしい未来のために、永遠の平和のために、あなたのサインをこの「ヒバクシャ国際署名」にしるしてください。
 私たちヒロシマ・ナガサキの被爆者が、核戦争の犠牲の最後となるように、あなたのまわりの人に、あなたの大切な人に、核兵器全面廃絶を求めるこの国際署名を広げてください。

「核兵器廃絶国際署名にご協力を」と書かれた横断幕を中心に、街頭行動に参加した60人の笑顔の集合写真
ヒバクシャ国際署名を訴えた行動のあと、核兵器全面廃絶の目標が前進する年にしようと、参加者みんなの願いを込めて(2017年1月6日 浅草寺・雷門前)

被爆者は、すみやかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求めます
東京連絡会要綱(案)

 「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名」(略称:ヒバクシャ国際署名)を東京ですすめるために結成された「ヒバクシャ国際署名をすすめる東京連絡会」の運動要項(案)は次のとおりです。

「被爆者は核兵器廃絶を心から求めます」「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名にご協力を」と大きく書かれている。中央には大きい折り鶴が空を舞っているように描かれている。折り鶴の背にはその首につかまっている小さい男の子と、男の子を後ろから抱きかかえる女の子が乗っている。
署名用紙の表紙。A4判サイズで5人分の記入ができます。

 人類最初の核戦争を身をもって体験した原爆被爆者の悲願は「ふたたび被爆者をつくらない」ことです。核兵器が使用されれば、人類は滅びます。被爆者は、「自らを救うとともに人類を救う」決意を込めて、1956年に日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)を結成しました。
 以後60年以上、被爆者は、核兵器の完全禁止・廃絶と、原爆被害への償いを求めて、国内はもとより世界によびかけ、運動をつづけてきました。
 東京都内在住の被爆者をみても、平均年齢がついに80歳を超え、生存被爆者は最高時の半数以下5000人台に減りました。被爆者には、もう時間がありません。
 この時期にあたり日本被団協を中心とする核兵器廃絶を求める人びとは、2016年4月、世界6カ国の原爆被爆者をよびかけ人とする「ヒロシマ・ナガサキの被爆者が訴える核兵器廃絶国際署名(略称 ヒバクシャ国際署名)」をよびかけました。
 私たち「ヒバクシャ国際署名をすすめる東京連絡会」はこのよびかけを受け、都内の核兵器廃絶と平和を願うすべての人びとと団体によびかけ、被爆国の首都・東京でも、核兵器廃絶の世論を圧倒的にひろげるために「ヒバクシャ国際署名」運動をすすめます。

運動の期間
2016年10月から2020年8月
署名の訴え先
「世界の数億の人。特に核保有国とその同盟国国民」とする全国の運動要綱に応えて、すべての都民に訴える。
署名の提出先
2017年から2020年の国連総会
運動のすすめ方
  • 「ヒバクシャ国際署名をすすめる東京連絡会(略称 東京連絡会)」を設置し、都内の団体に参加をよびかけます。
  • 東京連絡会の署名用紙とポスターを作成します。東京連絡会の署名用紙やポスターの使用については、参加団体が判断します。
  • 都内の主要ターミナル、観光スポットなどで東京連絡会としての共同街頭行動をおこないます。
  • 著名人、自治体の首長、議長への要請は、可能な限り被爆者が参加できるようよびかけます。
  • 運動の財政は、参加する各団体ごとに負担し、東京連絡会の会費などは、当面、徴収しません。
  • 東京連絡会は、参加団体担当者のメーリングリストで連絡し、東京連絡会としてのニュースを発行します。
  • 東京連絡会の事務所は、一般社団法人東友会に置きます。

東京連絡会参加団体 (2017年1月15日現在 五十音順)

  • 一般社団法人東友会(東京都原爆被害者団体協議会)
  • おりづるの子(東京被爆二世の会)
  • 原水爆禁止東京協議会
  • 新日本婦人の会東京都本部
  • 東京自治体労働組合総連合
  • 東京地方労働組合評議会
  • 東京土建一般労働組合
  • 東京民主医療機関連合会
  • 東都生活協同組合
  • 東京のうたごえ協議会
  • 東京平和委員会
  • 非核の政府・非核の東京を求める会

東京連絡会への参加を検討中の団体

  • 東京都教職員組合
  • 東京都生活協同組合連合会

青い空を守っていく若い力を 浅草寺雷門前で新春の署名行動

 ヒバクシャ国際署名をすすめる東京連絡会最初の街頭行動が2017年1月6日、12団体60人の参加で浅草寺雷門前でおこなわれました。
 東友会関係者は被爆二世、三世をふくめて30人が参加。1時間の行動で99人分の署名を集めました。東京連絡会は、2016年11月17日に東友会の呼びかけで発足し、現在、東京原水協、新婦人本部、東京民医連など12団体が参加しています。
 参拝者や観光客の賑わう好天に恵まれた雷門前で、被爆者や団体代表者がマイクをもって署名を訴えました。
 国連総会は2016年12月23日の深夜、核兵器禁止条約の交渉開始を求める決議を賛成多数で採択しました。ニューヨークで2017年3月と6月に会議を開くことがきまり、核兵器禁止・廃絶にむけての歴史的な第一歩を踏み出すことになりました。しかし、核保有国と同盟国は交渉開始を求める決議に反対をしており、日本も10月の委員会決議に続き総会で反対票を投じました。
 被爆者は東友会の青いタスキを肩にかけ、順番に訴えました。大岩孝平会長は、「今、1万5000発近くある核兵器を一日も早く無くさねば。国際署名で核兵器廃絶の世論を集め、核兵器保有国を包囲していこう」と語り、日本の反対投票に抗議の声をあげました。東京被爆二世の会「おりづるの子」の田﨑豊子会長は、「71年前、今日のような真っ青な空が一瞬のうちに真っ暗となり、多くの人が犠性となりました。子や孫たちに原爆の恐ろしく悲しい体験をさせてはなりません。青い空を守っていくには若い力が必要です。核兵器禁止条約の制定にむけ国際署名をお願いします」と呼びかけました。
 署名用紙やポスター、横断幕には、画家の浜田桂子さんの描いた黄色い折り鶴に男女の子どもが乗る「希望」の画が用いられ、通行人の目を引いていました。

署名のお願いやポスターのついた板に署名用紙を載せて、参拝者や観光客に署名を呼びかける人たち。ギターを演奏しながら呼びかける人も。署名に応じる人、ポスターを掲げる人など、晴れた空の下での行動の様子。
雷門前での署名行動

ヒバクシャ国際署名 ―― 地区の会でも取り組みが始まっています

区長らの賛同を得て 世田谷同友会

 世田谷区では、2010年NPT再検討会議にむけた核兵器廃絶署名を五者協議会(世田谷同友会、世田谷原水協、原水禁世田谷市民会議、世田谷区労連、世田谷地区労)で運動を広げた土台を生かして、ヒバクシャ国際署名運動をすすめることにし、世田谷連絡会(仮称)の発足と区内の著名人への呼びかけをはじめています。
 2016年12月20日に保坂展人区長に面談し、署名と呼びかけ人の承諾を得、呼びかけ人は11人に広がっています。
 2017年2月5日には、日本被団協の濱住治郎事務局次長を招いて、ヒバクシャ国際署名世田谷連絡会(仮称)発足集会を開きます。(木村徳子)

保坂区長と、世田谷区で署名に取り組む人たち。区長は署名した用紙を広げ、見えるように持っている。
署名した保坂区長と(世田谷)

街頭に出て行動 多摩やまばと会

 多摩市では、2017年1月9日に京王多摩センターから成人式の会場・パルテノン多摩の間の歩行者天国でヒバクシャ国際署名への協力を訴え、2時間で96人分の署名を集めることができました。
 行動には、多摩やまばと会から3人、多摩原水禁、多摩原水協の人びととあわせて30人が参加。成人式に合わせましたが、着飾った新成人のほとんどは素通り。署名したのは30歳代以上の市民がほとんどで、女性が多かったのが印象的でした。
 歩道の中央に大型スピーカーを置き、各団体から交代で訴え、ビラを配る人、署名に誘導する人と役割分担。大勢で行動すると効果的で励まされました。2月の永山駅、3月の聖蹟桜ヶ丘駅での行動にも、参加したいと思っています。(山口靖紀)

診察室と思われる部屋、写っているだけでも10人以上が順番待ちや次の検査への移動をしている。採血をうけているらしい人が真ん中に写っている
地域の団体と共同して(多摩)