被爆者相談所および法人事務所
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【連載】こんにちは地区の会です

 各区市の被爆者地区の会の自己紹介です。それぞれ特徴ある会が登場します。

北・双友会

 双友会は1958(昭和33)年11月2日、大久保有一氏を初代会長に8人で発足。68(昭和43)年、2代目木屋野良吉氏。71(昭和46)年、飯田マリ子が3代目の会長に就任し現在に至っています。
 双友会は第1に、自治体との協力関係を密接にしてきました。補助金の増額、見舞金制度の新設と増額、会が区議会に請願した「援護法制定促進決議」は4回。「非核三原則の立法化に関する決議」、「区内全医療機関が被爆者一般疾病指定医に」など、70年代の北区議会はすべて全会派一致で可決・採択されました。当時、国の援護が立ち遅れているなかで、自治体の施策は被爆者を励まし、生きる希望を与え続けてきました。
 第2に、区内の平和友好団体など諸団体との協力・連帯を常に大事にしてきました。そして、原爆展、被爆証言の語り残しを積極的にすすめるとともに被爆者運動の継承にも努め、これまで被爆証言集などを4回発行しています。
 現在の会員は105人、役員の平均年齢は82歳を超え、気持ちはあっても身体がついていかないのが実情です。(飯田マリ子)

長方形に並べられた机の周りに立つ参加者たち。
総会の終わりに合唱(北)

豊島・豊友会

 豊友会の活動における近年の特徴を紹介します。 1998年3月、豊島法律事務所の弁護士を世話人代表として、豊友会を支え合う会「豊友会と手をつなぐ会」が設立されました。以来「手をつなぐ会」は、被爆者訪問、被爆者の話を聞く会、証言集の発行(既に2刊)に協力し、毎年開催する豊友会総会では会場準備と受付、そして第2部の懇親会の企画・進行を担っています。
 これまで、弁護士による法律相談、遺言状の書き方、豊島区介護保険課職員の話、老人施設長の話など9回の学習会をおこない、一方では江戸家猫八さんの長女・まねき猫さんの物真似の会、マジック、豊島区演芸クラブの演芸とお囃子、丸木美術館理事の詩の朗読、ギター演奏会など、実に広範囲で多彩な催しをおこなっています。
 現在の会員数は約20人。5人の世話人が随時世話人会を開いて豊友会の後ろ盾としての協力を話し合っています。
 写真は、総会に参加した区議会議員のみなさんが会場準備に協力して看板や折り鶴などのテープ貼りを手伝ってくださっている場面。多くの人の支えで豊友会は活動しています。(山田玲子)

壇上に「豊友会総会」など印字された紙を貼るなどしている人たち。
総会準備の様子(豊島)