被爆者相談所および法人事務所
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【連載】こんにちは地区の会です

 各区市の被爆者地区の会の自己紹介です。それぞれ特徴ある会が登場します。

中野・長広会

 昭和33年10月、当時の世話人で区内小学校教諭の品川緑郎さんを初代会長として発足。2年後河野正道津田塾大教授に引き継がれ、昭和42年からは東友会前副会長の故・藤平とうへいのりさんが、40年以上にわたり会をリード。現在の会長渡部は4代目になります。
 中野原水協の助けを借りて区内被爆者の実態調査を4回実施、被爆証言集も3回発行。現在会で掌握できている会員数は約160人です。毎年区の主催する原爆写真展でボランティアガイドを勤め、「中野まつり」や区職労主催の「チバリヨーなかの」でも原爆展などをおこない区民に反核平和を訴えています。
 中野区は23区の中で唯一「被爆者援護条例」を制定した区で、「平和の森公園」には被爆した子孫樹も植樹されていますが、近年は行政の関心も薄くなった感があり、会員も高齢化して入院や施設入所が増えています。
 役員自身が高齢化する中、どうすれば会の活動への参加を促せるのか、相談に応じられるのか、被爆の実相を伝えていけるのか、 隔月開催の役員会でも暗中模索する日々です。
(渡部昭彦)

ついたてのようなものに、目線の高さで掲示されたパネルに見入る人たち。会場を上から見下ろした写真で、他の団体によるブースも写っている。
中野まつりでの原爆展