2012年発表の抗議・声明など

核兵器問題での発言に抗議する

2012年12月6日
 日本維新の会代表
 石原慎太郎 殿

一般社団法人 東友会
 東京都原爆被害者団体協議会

 貴代表は11月20日の、日本外国特派員協会で講演し、「核兵器に関するシミュレーションぐらいしたらいい」とのべ、さらに「核を保有していない国の発言力、外交力は圧倒的に弱い。マージャンで役を持っていないと上がれないのと同じだ」と発言したと報道されています。
 私たちは、広島・長崎で原爆被害を受け、親兄弟、親戚・知人の多くを失い、生き残った者もこの67年間、さまざまな病気や社会的差別で苦しんできました。
 核兵器が一度実戦で使われたら、どんな悲惨な事態が起きるかは、私たちが繰り返し世界に向かって、わが身をさらして訴えてきたところです。
 このような体験を強いられてきた原爆被爆者として、貴代表の発言は、聞き流すことのできない暴言として、きびしく抗議するものです。
 「核のシミュレーション…」というのは、核兵器を使うことを前提とした考えであり、さらに核兵器の保有をマージャンにたとえるということは、核被害の恐ろしさ、残酷さを全く知らない者でしか言えない、非人道的で思慮を欠いた不謹慎な発言です。
 核抑止力論の誤りは、世界政治の中で実証済みであり、だからこそ「核なき世界」への歩みが各国の努力ですすめられているのです。
 唯一の被爆国である日本は、こうした世界の非核の流れを促進し、「核なき世界」をつくる先頭に立つべきです。貴代表の発言は、その使命に逆行するものです。
 私たち原爆被爆者は、貴代表がおこなった核問題についての不穏当な 暴言を取り消し、国民に謝罪することを要求します。
 私たち被爆者は、自らの体験を通じて「世界のどこにも核兵器被害者を出すな」と叫び続けます。人類の未来の生存にかけて、命ある限り。

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