被爆者の手当額 2019年度の支給額(予定)が公表

 被爆者の諸手当の新年度の支給額(予定)が、厚生労働省から公表されました。
 被爆者の諸手当は、年金などと同じように年度ごとに物価スライドで変動するため、毎年この時期に次年度の予定額が公表されます。
 今回は前年度比で約プラス1%の変更となるため、健康管理手当、保健手当、医療特別手当、特別手当などが、2019年4月振り込み分から増額される予定です。
 「葬祭料」は、これまでどおりで変更ありません。
 「介護手当」については、4月の介護分からが増額の対象になるので、5月以降の支給分からが増額になります。
 「介護手当」の東京都の加算額は変更ありません。

2019年4月1日からの被爆者の手当額

手当名 手当額(予定)
2019年度 増減額 これまで(2018年度)
医療特別手当 毎月141,360円 1,360円 毎月140,000円
特別手当 毎月52,200円 500円増 毎月51,700円円
健康管理手当 毎月34,770円 340円増 毎月34,430円円
保健手当 一般 毎月17,440円 170円増 毎月17,270円
高額 毎月34,770円 340円増 毎月34,430円
注:上記の手当は、同時に2種類以上を受けることはできません。
手当名 手当額(予定)
2019年度 増減額 これまで(2018年度)
介護手当 一般(他人) 重度 毎月125,460円上限 170円増 毎月125,290円上限
中度 毎月90,300円上限 110円増 毎月90,190円上限
家族 毎月39,690円 210円増 毎月39,480円
注:上記の介護手当の金額は、東京都独自の上乗せ分が含まれています。
注:介護手当は他の手当を受けていても受けられます。ただし、「家族介護手当」と「一般(他人)介護手当」を同時には受けられません。
手当名 手当額(予定)
2019年度 増減額 これまで(2018年度)
葬祭料 206,000円 変わらず 206,000円
注:葬祭料は、葬儀を執り行った人が受けられます。申請にはその証明が必要になります。

「健康管理手当」を受けましょう

 年末お見舞い訪問の報告からも、手当を何も受けていない被爆者がおられることがうかがえます。
 「健康管理手当」は、約9割の被爆者が受けている、最も受けやすい手当です。条件は、被爆者健康手帳を受けている人が、指定された11の障害をともなう病気にかかっていて(下表)、治療や経過観察を受けていることだけです。被爆状況や被爆距離に条件はありません。
 ただし、病気の原因が明らかに原爆以外にある場合(遺伝・生まれつき・伝染病・中毒・事故・天災など)は、受けられません。
 「健康管理手当」の対象になる病気で治療を受けていても、年齢によるものだからと申請していない方もいらっしゃいます。被爆者の手当を受けていない方や、保健手当(一般)を受けている被爆者は、「健康管理手当」の申請を検討してみてください。

健康管理手当の対象になる11種類の障害と主な病名

  1. 造血機能障害
    再生不良性貧血、血小板減少症、白血球減少症、鉄欠乏性貧血など
  2. 肝臓機能障害
    アルコール性・ウイルス性を除く慢性肝炎、肝硬変など
  3. 細胞増殖機能障害
    すべての部位の悪性新生物(がん、白血病など。脳腫瘍だけは良性腫瘍でも認められる場合があります)
  4. 内分泌腺機能障害
    糖尿病、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺機能亢進症など
  5. 脳血管障害
    脳出血、くも膜下出血、脳梗塞など
  6. 循環器機能障害
    高血圧性心疾患、狭心症、心筋梗塞など
  7. 腎臓機能障害
    慢性腎炎、ネフローゼなど
  8. 水晶体混濁による視機能障害
    先天性・糖尿病性を除く白内障のみ
  9. 呼吸器機能障害
    肺気腫、肺線維症など
  10. 運動器機能障害
    変形性脊椎症、変形性関節症など
  11. 潰瘍による消化器機能障害
    胃潰瘍、十二指腸潰瘍、潰瘍性大腸炎