被爆者・二世の健康診断(秋の定期健診)
「がん検診」を積極的に受けましょう

 2018年度の被爆者と被爆二世の秋の定期健康診断(後期)が11月から12月末まで実施されます。
 最近、被爆二世から、がんに罹ったという相談が増えています。今回は被爆二世に焦点を当てて説明します。

健康診断のあらまし

 国の施策では、被爆者は「一般健診」と「がん検診」の2つを無料で受けられますが、被爆二世は「一般健診」しか受けられません。
 ただし、東京都は条例による独自施策として、被爆二世にも「がん検診」が無料で受けられるようにしています。
 無料で健康診断を受けられる回数と条件は下記のとおりです。
 健康診断を受けるのは、権利であって義務ではありません。しかし、受診数が少ないと制度そのものの存続に影響しかねません。自身の健康管理の意味を含め、ぜひ積極的に活用してください。

無料で健康診断を受けられる上限と条件

被爆者 (「被爆者健康手帳」所持者)
定期健診(春・秋の年2回)、希望健診(年2回)
希望検診のうち1回を、がん検診に切り替えて受けられます。
年間の受診例: 定期検診2回とがん検診1回の計3回 など
被爆二世 (東京都の「健康診断受診票」所持者)
定期健診(春・秋の年2回)
うち1回を、がん検診に切り替えて受けられます。
年間の受診例: 春の定期検診とがん検診、秋の定期検診とがん検診 など

検査内容

 東京都が実施している被爆者・二世健診の検査項目を下にまとめました。被爆者、被爆二世ともに、受けられる検査項目が独自に追加されています。
 健康診断を無料で受けられる医療機関は、東京都から3月末に送られてくる「健康診断のしおり」に、被爆二世は「健康診断のお知らせ」に、紹介されています。

 全国で被爆二世に「がん検診」を実施しているのは、東京都と静岡県です。他県の方はご注意ください。

被爆者・被爆二世の健康診断の検査項目

注:「一般検査」と「がん検査」の一部は、東京都の独自施策です。

一般検査
  1. 基本検査(問診、血液検査、CRP検査、尿定性検査、血圧測定)
  2. 胸部X線撮影検査:被爆者・被爆二世とも東京都独自の追加項目
  3. 心電図検査:被爆者・被爆二世とも東京都独自の追加項目
医師が必要と認めたとき追加で受けられる検査
  1. 肝機能検査
  2. ヘモグロビンA1c
  3. 血清総コレステロール定量検査:被爆二世は東京都独自の追加項目
がん検査:被爆二世は東京都独自の追加項目
  1. 胃がん検診
    (問診および胃部直接、または間接X線検査。被爆者本人は、X線検査に替えて胃カメラ検査を選択可。被爆二世は胃カメラ検査は選択不可。)
  2. 肺がん検診
    (問診および胸部直接X線検査。医師が認めたときは、喀痰細胞診)
  3. 多発性骨髄腫検診:被爆二世は受診できません
    (問診および血清蛋白分画検査)
  4. 大腸がん検診
    (問診および便潜血検査)
  5. 乳がん検診
    (女性のみ。問診および、視診および触診、乳房X線検査=マンモグラフィ)
  6. 子宮がん検診
    (女性のみ。問診、視診、内診および頸部細胞診検査。医師が認めたときは、体部細胞診検査およびコルポスコープ検査)