医療特別手当の「健康状況届」 手当の更新手続きはお早めに

 2018年3月末ごろ、原爆症と認定され「医療特別手当」(毎月13万9330円・2018年4月からは14万円)を受けている被爆者の3割程度に、東京都から「健康状況届」の郵便物が送られます。
 これは、「医療特別手当」を受け続ける条件として「放射線起因性」とともに「要医療性」という条件が求められているためです。
 現状では「要医療性」について3年に一度「健康状況届」を出して審査を受けることが求められ、「要医療性」が認められない場合は、6月から「医療特別手当」が「特別手当」(月5万1700円)に切り替えになります。
(注)白内障だけは申請の翌年に「健康状況届」の提出が求められています。

「要医療性」とは

 原爆症と認定され「医療特別手当」を受ける条件、および同手当の継続条件として、「要医療性」が求められています。
 「要医療性」とは、原爆症として認定申請した疾病が、現に医療が必要な状態であることをいいます。たとえば、以前に胃がんになったが、いまは完治しているような場合、認定審査で「要医療性」は認められません。
 いったん認められた「医療特別手当」の継続については、概ね次のような要件になっており、3年に一度「健康状況届」を提出することが求められています。

がん、白血病など悪性腫瘍など

 手術や制がん剤、放射線治療、ホルモン療法などの根治的な治療がおわって5年以上すぎて再発していない人は、基本的に、医療特別手当を継続できません。
 乳がん、腎盂がん、尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、甲状腺がんの場合は、治療が終わってから10年以内は、継続できる場合があります。
 治療が終わっていても、手術や治療の後遺症のために医師から治療を受けている人、介護などが必要になった人は継続できる場合があります。 末期の悪性腫瘍などで治療が困難な人も継続できます。

心筋梗塞、肝機能障害、甲状腺機能低下症

 医師の診察を定期的に受けていて、治療するための薬が処方がされていれば、継続できます。症状が安定して、薬が出ていない場合でも、定期的に診察を受け、検査を受けている人は、継続できる場合があります。

原爆白内障

 白内障は、眼内レンズを入れる手術だけが「治療」とされています。
現在の審査では、点眼薬をさしているだけでは継続できせん。

提出するもの

 下表に挙げた3種類です。(2)の診断書は、早めに医師に依頼してください。

医療特別手当の更新で提出する書類とその概要
提出書類
(3種類)
内容 書く人 注意
(1)医療特別手当健康状況届 東京都から届く封筒に用紙が入っています。 本人が記入します。  
(2)診断書(医療特別手当用) 東京都から届く封筒に入っています。
原爆症として認定されている病名が印刷された専用の診断書です。
認定されている病気の治療や経過観察をお願いしている医師に書いてもらいます。 医師に診断書の記入を頼むとき、「認定書」に書いてある病名について診断書を書くよう、お願いしてください。
できれば「認定書」(厚生労働大臣の印鑑が押してある厚紙でA4判の表彰状のような書類)を見せてください。
(3)医療特別手当証書 お手元にあるものです。 コピーではなく現物を付けてください。 医療特別手当証書がみつからない場合は、東友会から再交付の申請書を送りますのでお電話ください。

締め切り

 期限は5月末日ですが、なるべく5月20日までに提出してください。
 期限までに「健康状況届」を提出しないと、国が手当継続の判断を保留し、6月から「医療特別手当」の振り込みが中止される場合があります。